【海外移住の理由】なぜ日本でのキャリアを捨ててカナダへ飛んだか

海外移住の理由海外移住の準備

2年前くらいにカナダに移住し、今は距離あり時差ありの環境で、日本企業向けにフルリモートワークです。

「日本向けに仕事するなら日本にいたほうがいいでしょ」と思われるかもしれないですが、私は移住して本当に良かったと思っています!

私も旦那さんも日本で勤めていた会社をやめて、カナダに移住しました。
ちなみにカナダにはそれまで行ったことすらありませんでした(笑)

私は勤めていた会社からほぼ変わらない仕事内容を引き続きさせていただき、旦那さんは現地企業でエンジニアをしています。

私たちアラサー夫婦が「会社をやめて海外移住」というリスクをとって、なぜカナダ移住を決めたのか。その理由についてお話していきます。

海外移住を迷っている方の参考になるとうれしいです。

カナダに海外移住した理由

カナダの大自然

カナダに移住する前は本当に悩みました。夫婦二人で会社を辞めて海外に行くわけですから、今考えても相当なリスクです(笑)周囲からも「夫婦で思い切ったことしたね!?」とよく言われます。

でも、そのリスクをとっても私たちには海外移住したい理由がありました

海外移住した理由
(1)残業ばかりで夫婦すれ違いの毎日を脱したかった
(2)好きな場所で好きな時に働きたかった
(3)東京生活に体がついていかなくなった
(4)北米のマーケティング事情を学びたかった
(5)もう一度英語をがんばりたかった

※カナダの中でもバンクーバーを選んだ理由については、また別記事で書きます!

5つそれぞれの理由をお話していきます。

(1)残業ばかりで夫婦すれ違いの毎日を脱したかった

仕事

日本で働いていた頃は、夫婦共々忙しくしていて平日の帰宅はいつも21時、22時でした。

特にエンジニアの旦那は山のような仕事量をこなさなければならず、夜10時に帰ってくればいい方で、終電帰宅はざら。一番忙しいときは月100時間以上残業することも。いつのまにか会社(従業員数数千人の大企業です)の残業量トップ3に入っていました(笑)

もしかしたら今はだいぶ状況が変わっているかもしれませんが、その頃は働き方改革がようやく広まってきた頃で、まだまだ社内では残業が当たり前の雰囲気。

とにかく仕事が生活のほとんどを占めてました。平日はほぼ夫婦の会話はないような時期もありましたね。

結婚式前日すら早く帰ってこられず大喧嘩に

「結婚式前日だけは準備があるし早く帰ってきてね」とお願いしたのに、夜9時くらいに帰ってきたときは大喧嘩しました(笑)ずーっと1人で膨大な結婚式準備をこなしていたのでストレスが大爆発。前日に結婚式の中止も考えたくらい。

このとき、「あーこのままでは私たち夫婦はだめになる」と強く感じました
仕事で充実してるといえばそうなんですが、もっと夫婦二人の時間を作りたかったんです。

そのために環境を変えようと思い、その中の選択肢の一つに「海外移住」があったという感じです。

もちろん、残業文化が日本だけかと言うとそうではないです。しかし、今カナダにいてワーカホリック(私生活より仕事に打ち込む)の風潮が日本は強いなと感じます。

カナダでは家族が何よりも優先

カナダでは家族が何よりも優先されます。「家族との時間を大事にする」という考えが根強くて、その雰囲気がすごく心地いいです。みんなそうなので周囲の理解を得られやすいんです。

「結婚式前日なので早く帰ります」と旦那は上司に言えなかったんだと思いますが(笑)、カナダだと言いにくいなんて雰囲気がそもそもありません。(会社にもよるし時期にもよるかもしれないけど、少なくとも日本よりは格段に言いやすいと思う)

今や旦那は「家に宅急便が届くので抜けま〜す!」と言って仕事を抜けています。日本にいた頃とは考えられない進化(笑)
もちろん、仕事を抜けたら後でその分仕事をしますが、このフレキシブルさと周りの理解がすごく助かる。

カナダに来て驚いた仕事のルール

あとこっちに来て驚いたのは、

・就業時間が日本より1時間少ない
・金曜は早く帰っていい(ルールではないけど、そういう風潮?)

ということ。そもそも日本って就業時間長かったんですね、知らなかった。

そして、なぜかみんな「金曜日は早く帰っていい」という風潮で15時くらいに会社を出て飲みに行ってる人がたくさん。カナディアンに「なんで?」と聞いたら「そういう文化」と言われました。
就業時間とは!?(笑)

ここらへんの仕事事情については、旦那の記事が参考になると思うのでご覧ください▶

仕事辞めてワーホリに来た私が全く後悔してない理由|30歳ギリホリ
私は日本でエンジニアとして7年ほど働いた後、30歳でカナダへのワーホリを決意しました。今まで積み上げたキャリアを一旦リセットするようなもので、さらにカナダに渡航しても仕事を得る確証はない中での大きな決断です。しかし私は決断して本当に良かったと思います!

(2)好きな場所で好きな時に働きたかった

海外リモートワーク

月曜から金曜日の9時-18時、決められた場所で決められたスケジュールで働くというのが私はほんとうに苦痛でした。

私は集中しはじめたら何時間でも仕事できるくらいゾーンに入るのですが、体調によって「あ、今日ムリだ」という日がどうしてもあるんですよね。

特に女性は生理周期があるから同じく悩んでる人いるんじゃないかな〜。いつも同じ時間に同じだけ働くリズムは、自分にとっては非効率的だとずっと感じてました。

仕事内容によって場所も変えたい派なので、毎日オフィスに行くのも好きじゃなかった。
今は家で集中したい時は家で、クリエイティブな作業の時はコワーキングスペースに行くようにしてます。

これは海外関係なくフリーランスになればいいんだろうけど、日本にいるままだと大きく環境は変わらない気がして思い切って海外、さらに時差がある国にしました。

フリーランス率が高いカナダ

日本はフリーランス人口は5%ほどとされています(内閣府「日本のフリーランスについて」)。

一方、カナダでは15%(2018年)でさらに増加傾向にあり、半数を占めるようになると言われています。(Global News

だからなのか、フリーランスに仕事を委託することに寛容だし、コワーキングスペースも充実してるし公共WiFiも整備されてるし、フリーランスが働きやすい環境だなぁと感じます。

(3)東京生活に体がついていかなくなった

東京

東北の田舎で生まれ育ち、社会人になったと同時に上京した私。

全くの健康体だったのに、東京で生活するようになってから
・花粉症
・金属アレルギー
・咳喘息
を発症しました。トリプルパンチ!

花粉症は急になるししかもひどくて、早くも1月くらいから花粉を感じてた…3月4月は仕事にならないほど。眠くなるけど我慢して強めの薬を飲んだり舌下治療(シダトレン)も試したりしてコストもかかってました。

金属アレルギーもひどいので今はピアスもネックレスもつけられません。ピアスの穴ふさがっちゃった。

まあ花粉症や金属アレルギーはもしかしたらこれまでの蓄積で発症したのかもしれないけど、咳喘息は明らかに東京のせい(笑)

カナダに来てから咳喘息は一切ないのですが、仕事で東京に一時帰国すると今でも発症します

東京は都会で楽しいし友達もいるし大好きな街なんですが、このまま居続けるのは無理だなと。

バンクーバーは都会と自然のバランスがいい

バンクーバー

日本の田舎に引っ越すのでも良かったけど、スギ花粉が少なくてそれなりに都会だったら最高だなーと思って探しているうちにバンクーバーと出会いました。

バンクーバーでもスギ花粉はありますが、日本とは比べ物にならないくらい症状は軽いです。
そして都会と自然のバランスが最高。まるで公園の中に都市ができたかのような美しい街で、買い物とか仕事も困らないし自然も楽しめます。

(4)北米のマーケティング事情を学びたかった

マーケティング

仕事で北米のマーケティングの最新事例をコンテンツ化するというのをよくやっていました。日本から出張でアメリカのマーケティングイベントに参加することも。

マーケティングを研究していると、アメリカの事例がすごく多いんです。
アメリカで流行るものはしばらくして日本でも流れが来る。わかりやすい例でいうと、サブスクモデルとか、メイソンジャーとか。

ただ、私が北米にいないのにマーケティング事例を解説していることに少し違和感があって、一度は現地に住んでマーケティング事情を肌で感じてみないとなと思っていました。

現地にいてこそわかる空気感とか最新情報とかありますし。

しかしアメリカはビザが厳しいので、ほぼアメリカということでカナダへ(笑)

時間軸がアメリカとほぼ同じというだけでマーケティングのイベントにも参加しやすくなったし、情報が入ってくるスピードも早いので移住の意味があったなと思います。

(5)もう一度英語をがんばりたかった

もう一度、英語できるようになりたい!それも移住の理由の1つです。

学生時代に一年留学経験がありTOEICも900点とったこともあります。(過去の栄光…)
それがもう社会人になってから英語を使わなくなったので、ぜーんぶ忘れました。

Webマーケティングを始めてからほぼ毎日英語で情報収集しているんですが、理解できなさすぎて本当に悔しい。このコンプレックスをどうにかしたかった。

今は翻訳ツールがめちゃくちゃ有能ですし、もし高い英語力が必要な場面があれば人の手を借りればいいので結局なかなか身につかない(笑)

だから環境をがらっと変えようと思ったんです。

英語圏は色んな国がありますが、できるだけ自分がとっつきやすいアメリカ英語に近いところにしようと考えました。シンガポールに一年ほど住んでいたときに、独特な英語のアクセントに相当苦戦していたので(汗)

カナダ英語はアメリカ英語とほぼ同じなので聞き取りやすいです。ずっとアメリカ英語で教育受けてきましたからね。

もちろん移住しても自分で勉強しない人はいつまでたっても英語力は上がらないんですけどね。
でも移住は大きなきっかけにはなります。

実際、旦那は全然英語が喋れなかったのに、今は現地企業でカナディアンと働いているのでどんどん上達しています。

私は英語のチューターを個人的につけているんですが、カナダにいるほうがそういう先生を探しやすいなと感じました。英語ネイティブの数が日本より圧倒的に多いですからね。

さいごに

以上が私の海外移住の理由でした。

移住前はどうなるか恐かったですが、今は本当に移住してよかったと思っています。

・なぜバンクーバーにしたのか
・実際に住んでみてわかったメリットデメリット

などは、また別の記事でまとめたいと思います。

海外移住に迷っている方の参考になるとうれしいです!

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