仕事辞めてワーホリに来た私が全く後悔してない理由|30歳ギリホリ

仕事辞めてワーホリ海外移住の準備

私は日本でSIerのエンジニアとして7年ほど働いた後、30歳でカナダへのワーホリを決めました。

ワーホリに来る前は、仕事を辞めるか悩みに悩みました。今まで積み上げたキャリアを一旦リセットするようなものだったからです。それに、カナダに渡航しても仕事を得る確証はありません。
かなり大きな決断でした。

しかし、結論、私は仕事を辞めてワーホリに来て本当に良かったと思います!

今は現地の会社でエンジニアとして働いていて、ワーホリからワークビザに切り替えています。今後は永住権(PR)もとって、もっとカナダにいたいなと考えています。

本記事では、なぜ私が仕事を辞めてワーホリに来てよかったのか、その理由をお話します。

1. 日本にいた頃の残業の日々から解放された

日本にいる頃より圧倒的に残業量が減りました。こちらはもちろん人によると思いますが、文化的にカナダのほうが無理なく仕事をするという雰囲気があります。

私は業務系システムの開発部門に所属していましたが、残業が常態化しており定時で帰ったことはほとんどありませんでした。そのため基本的には早く帰れてもPM8時頃、遅ければ日が変わって帰宅、ということもしばしばありました。
これは私が思うに以下の要因があったと思います。

①「緊急」、「早急に対応」が口癖の顧客がいる
②スケジュールがキツい

①は日本では割とクレーマーに近い顧客が一定数います。そのため顧客からクレームや緊急の問合せが発生するとカスタマーサポートから開発部門に調査依頼やバグ改修、仕様の確認依頼がきます。そういった緊急の依頼がくれば当然残業が増えるわけですが、カナダでは口うるさい顧客はほとんどいません。そのため緊急の依頼も発生せず、予定されている日常の業務に集中できるため必然的に残業は少なくなります。

②は日本では1日8時間勤務なら、基本的に開発者の場合、みっちりスケジュールを引く場合が多いです。また開発期間が短くバッファもあまりない。そして定常作業(事務関連や定例の打ち合わせなど)がスケジュールに考慮されていないため、ちょっとした割り込み作業が入ってくるとどうしても残業が発生してしまいます。
しかしカナダのマネージャーは「開発工数のバッファは30%」と強気に設定していましたし、定時後に緊急度の低い依頼があった場合は顧客からの依頼でも断っていました。
日本の会社だと、例えばPM5時頃に打ち合わせが終わって「なる早」のタスク、しかも顧客から依頼されて1時間ぐらいでできそうなら、多くの方が残業してその日に終わらせるのではないでしょうか?
そういったレベルでも、「残業してまで無理にやらない」という文化が大きく違います。
また、スケジュールを引く際も作業者に見積を確認し、タスク単位で20%程度盛り込んでいたためほとんど残業することはありませんでした。

こういった背景があり、カナダに来てからはほとんど定時で帰れるようになりました。今はコロナ禍でリモートワーク環境や全体的に残業規制が厳しくなっているため日本も変わっているかと思いますが、今カナダで残業なく過ごせていることに満足しています。

2. 優秀なエンジニアに囲まれて感化される

これは私がたまたまラッキーなのかもしれないですが、周りのカナダのエンジニアは非常に優秀だと感じます。大学を卒業したばかりのほぼ新卒の状態だとしても。なぜかというと、こちらの学生は在学中にWebサービスやモバイルゲームを作成したり非常に実践的で、既にプログラミングスキルが身についています。

何人か面接で私が在籍している会社に学生がきましたが、PythonやAngular、Javascriptなど、何かしらの言語は自分で勉強していました。

そのため同僚も複数の開発言語を使えるのは当たり前でしたし、そもそも開発が好きなメンバーばかりだったので新しい言語やフレームワークに対しても積極的にプロジェクトに取り入れていました。そういった環境だったので、自然とモチベーションも上がり、新しい技術の習得に勤しんでいました。

思い返すと日本にいた頃は技術の習得というよりは資格勉強や業務知識の習得の方が優先度が高かったので、技術を追い求めている今の状態がエンジニアとしてあるべき姿だと感じています。

3. 開発現場で使う英語が身に付く

エンジニアの方であれば、日本に留まらず、世界に出て働いてみたいと思う人は多いのではないでしょうか?でもそのためには開発の現場で英語を使ってコミュニケーションを取り、生で使われている英語を身に付ける必要があります。

カナダの英語は比較的ナチュラルですし、カナダはアメリカより圧倒的にビザも取りやすいためエンジニアとしてスキルアップするためには非常に有効です。
私は将来的にはカナダのみならず、国境を跨いで仕事をしたいと思っているため、同じような考えを持っている方はカナダに来て現地のIT企業に入ることをオススメします。

4. 勤務時間が短くなってプライベートが充実する

カナダの企業の就業時間は7時間(昼休憩1時間は別にアリ)と日本より短いです。また、「金曜日は仕事をしない日」という文化なので(会社によるとは思いますが)、PM3時頃には早々に仕事を終えて公園でくつろいだりレストランで食事をしている人も結構います。

一章でお話したように残業もほとんどないため、夕方5時過ぎには自宅に帰り、夫婦でスーパーに行って足りない食材を買って、一緒に夕飯を作れるようになりました。
日本にいた頃は平日、片道1時間弱かけて満員電車で会社に行って、夜8時に帰ってくるような生活をしていたため、こちらに来て圧倒的に夫婦のプライベートの時間が増えた点は一番満足しています。

5. 業務時間がフレキシブルで働きやすい

日本では平日何かプライベートな用事がある時は、半休を取って役所や銀行に行ったり、あるいはお昼休みに大急ぎで用事を済ませるようなことをしていました。

多分日本の会社はどこもこんな感じなんじゃないかと思います。他の人はプライベートな用事ではあまり半休を取りませんし、そもそも皆多忙な中、周りの目が気になってなかなか休みも取れないので、どうしてもやむを得ない時だけ半休を取る、そんな感じですごく窮屈でした。

カナダで衝撃を受けたのが、マネージャーが「髪切ってくる」と言って就業時間中に会社を出て行ったことです。
「そんな用事で!?」と思いましたが、こちらでは歯医者や銀行に行ったり、はたまた「子供の迎えがあるから」とPM3時頃に抜けるのもOKです。もちろんマネージャーに相談は必要ですが、それが普通なんです。
勤務時間が足りなさそうなら少し定時後に残って作業をしたり、そんなフレキシブルなスタイルが私の中の本来あるべき仕事観、「仕事は私生活を豊かにするためのもので、私生活は犠牲しない」とマッチしていて納得感があります。

さいごに

いかがだったでしょうか?
こうして見てみると自分の中で仕事中心だったことに不満を感じていたことがよくわかります(笑)
ですが、日本人であれば多くの人が同じような悩みを感じていると思います。そういった方に、日本という地を離れて、自分と家族の人生に時間を費やせるカナダ生活をぜひオススメしたいです。

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