完全プライベートな部屋に住みたい!夫婦でバンクーバー家探しのコツ

バンクーバーの家探し海外移住の準備

1年前にワーホリビザで夫婦でカナダに移住しました。
今はビザを切り替えて引き続きカナダのバンクーバーにいます。

バンクーバーに来て最初に困ったのがこの「家探し」!
アクセスがよくて綺麗なところがいいし、夫婦で来ているのでできるだけプライベートは確保したい。たくさん希望はあったのですが、最初は全然叶えられませんでした(泣)

しかも希望の物件を見つけられないどころか、事情をちゃんと知っていないと違法に近い物件をつかまされたり、変態オーナーだったり詐欺に遭ったりします。本当に気をつけてください。

結局私たち夫婦は1年のうち2回引越しを経験したのですが、内見は10カ所以上行っていると思います。たぶんネットで見た家は200カ所超えてる(笑)
今は落ち着いて、完全プライベートの1ベッドルーム(日本で言うマンションの1LDK)に夫婦二人で住んでいます。

そんな私が思うバンクーバーの家探しのコツについてお話ししたいと思います。

日本で物件を決めてしまうのは危険

まずこれ。渡航前にネットで住む家を決めることはやめた方がいいと思います。

住む家は大事なので、「行く前に決めておきたい!」という気持ちはわかりますが、実際に内見をしないとわからないことが多すぎます。

同居人がマリファナ吸っていて部屋が臭い…とか、地図上ではアクセス良く見えたけど実は移動しづらい…とか。私の場合、同居人のインド人が毎日爆音でインドミュージックかけたり大音量でゲップしたりするのを聞くのがつらかった(笑)

あとよく聞くのは、周辺が治安悪いとか。治安が悪いのはHasting Street周辺だけではありません。例えばダウンタウンの真ん中でもホームレスのシェルターがあって、ドラッグをやってたむろしてる人たちをよく見ます。(危ないのは一部の人たちだけど)

海外ノマドSHIHO

こういうのって実際に現地を見てみないとわからないですよね。

渡航前は一時的に住む場所を決めて、現地で家を探しましょう

 

私の場合、最初の1ヶ月はAirbnbに泊まって、その間に現地で物件を探しました。流れはこんな感じです。

到着〜1ヶ月:Airbnb(民泊)に泊まりながら家探し

その後2ヶ月間:シェアのコンドミニアム(マンション)に住む

その後、シェアでない完全プライベートな部屋に引越し

Airbnbで夫婦2人で月額8万円くらいのがあったので、それを予約しました。

民泊なのでトイレットペーパーなどの生活用品は支給されるし、ホストが現地の方なのでおいしいレストランなども教えてもらえるしよかったです!

Airbnbを拠点として、だいたい現地に着いてから3週間くらいで次の家は決まりました。現地にいるからこそ身に付く嗅覚というか、わかることがあるし、私はこの方法でよかったなと思います。

部屋探しは早い者勝ち。毎日サイトを見る

私が部屋探しに使ったサイトは以下です。

craigslist (世界最大級のコミュニティーサイト。英語)
JPcanada (日本語の情報交換掲示板)
e-Maple (日本語の情報交換掲示板)
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家探しを集中的にしていた2週間ほどの間、毎日2-3時間おきくらいにサイトを見てました!

良さそうな物件を見つけて連絡しても、「もう決まりました」という返事が結構あるんです。えーっまだ掲載して半日も経ってないじゃん!という時も。返事すらもらえない時もあるし。厳しい。(もしかしたらコロナ後は比較的見つかりやすくなったかも?)

特にいい物件は一瞬でなくなります。掲示が出て5分後に決まることもあるようです。常にサイトを開いておいて、すぐに見られる状態にしておくことをおすすめします。少なくとも毎日2-3回はアクセスした方が確率が上がるかと。

できれば家探しの期間を2週間くらいしっかり確保しておいた方がいいです。私も旦那も着いてすぐ仕事開始だったので、超忙しかった。。内見終わってすぐ近くのスタバを探してオンライン会議して、そのあとまた違う物件見て…など。

もう一つ気をつけてほしいのは、詐欺。特にcraigslistが多いと聞きます。

すごく良さそうな物件だったので連絡したら、「すぐデポジットを払わないと他の人に決まってしまう」と言われて支払い。それが実は詐欺だったというものです。投稿されている物件はフェイクで、実際はないんですよね。

私もそれらしきものと遭遇しました。

「この物件気になります!まだavailableですか?」とSMSで聞いたら、

「はい!ありますよ!」と連絡がきました。そのSMSの番号が中東だかの番号だったんです。

おかしい、と思って内見について詳しく聞いたら返事がこなくなりました。危なかった。

まずは内見できない物件は危ない、というのは覚えておきましょう。「今、ちょうど入居者が旅行に行っている」などと言葉巧みに内見から遠ざけるらしいです。気をつけてください。

2人で入居できる部屋は限られている

入居募集はたくさんあると思いますが、2人で入居できる物件は限られています。私はこれを最初に知らなくて、入居を断られたことがあります。

2人で住める物件は、ざっくりいうと以下の3パターンです。

シェアなし完全プライベートな部屋

プライベートルーム

家賃相場:1,500~3,000ドル

日本でいうマンションの1LDKなどですね。
こちらでは”1 bed room”といいます。(2部屋寝室があれば2 bedroom)
リビング、ダイニング、キッチン、寝室、バストイレがあって、さらに物件によっては”Den (デン・窓なし)”、”Solarium (ソラリウム・窓で囲まれてる)” といった物置がついています。

こちらの部屋は、短期入居は基本的にできません。だいたい半年〜1年住むことが条件になっています。あと、ソファやベッドなどの家具などは持参が多いですね。冷蔵庫や洗濯機などは備え付けが多いと思います。光熱費やWiFiは自分で契約する必要があります。

ちなみに現地では「マンション」とは呼ばず、以下のように呼ばれます。

コンドミニアム:高層の分譲マンション。各部屋にオーナーがいて、そのオーナーから借りるシステム。新しい造りが多い。部屋の中に洗濯機&乾燥機がついていることがほとんど。

アパートメント:一棟全体のオーナーがいて、各部屋を貸し出すシステム。古い造りが多い。部屋ではなく建物の地下などにランドリールーム (有料だったり無料だったり)がある場合が多い。

広めのマスタールーム一室 (シェア)

マスタールーム

家賃相場:1,000~1,500ドル

マスタールームというのは、2bedroomの広い方の部屋で、その部屋専用のバストイレがついています。その部屋のマスター (主人)が住むという意味ですね。

専用のバスルーム

シェアルームであれば、光熱費やWiFiなどは家賃に含まれていることがほとんどです。こちらに着いたばっかりでまだわからないことだらけ、という場合はシェアしながら徐々にと言う形でもいいと思います。

こちらは、リビングやキッチン、ランドリーはシェアになります。もう一つのベッドルーム (second bedroom) などに誰かが住んでいるという形。さらにデンとかソラリウムにも人が住んでいる場合もあります。さらにリビングルームに住んでいる場合も。多いw

実はこれ、厳密に言うと違法シェアハウスの可能性があります

BC州では法律で部屋の広さによって住んでいい人数が決まっているらしく。だいたい1bed roomだったら2人まで、1bed room + Denだったら3人まで…など。実際に摘発される、というのはあまりないですが厳密に言うとNGなんですね。

あと、オーナーでない借主がシェアハウスとして貸し出し、いわゆる又貸しも違法です。貸してくれる人がオーナーなのかどうかはしっかり確認してください。

また、コンドミニアムではシェアや民泊をNGとしているところが多いです。それなのにシェアとして貸し出しているのはだめですね。それでも勝手に鍵をコピーして何人にも貸し出してるんですよね。私も言われたことがありますが、家主から「荷物を一気に運ぶとやばいから何回かに分ける」とか言われたら怪しいです!

一軒家のベースメント(シェア)

ベースメント

家賃相場:1,000~2,000ドル

これは、オーナーが住んでいる一軒家の地下全体を貸し切るというものです。カナダの一軒家にはだいたい地下があって、部屋が何室かとバストイレもあります。

広いし、オーナーとは別の玄関があるなどプライベート感もありますが、私はおすすめしません。「暗い」から!!

地下といっても窓はあるのですが、窓から地面が見える感じであまり日が入ってきづらいです。特に冬は雨続きで太陽でないし、めちゃくちゃ暗くて寒いです。これで旦那は史上最悪の風邪を引きました(笑)

完全プライベート物件を見つけるのは「運」

「できることならシェアでない完全プライベートな部屋がいい!」

と思う方も多いと思いますが、これは「運」の要素が大きいです。

なぜなら、完全プライベート物件の競争は現地の人たちの主戦場だからです。現地カナダ人か、短期滞在の外国人かでいったら、普通はカナダ人に貸したいですよね。私たちはその競争に勝ち残らないといけないんです。

通常のプロセスでいうと、入居者は早い者勝ちではなくて、数名の入居希望者の中でオーナーが「一番よさそう」と思った人が選ばれます。何で選ばれるかというと、提出された書類(ビザステータス、カナダでのクレジットヒストリー、前のオーナーからの推薦状など)、内見時の人柄などが見られます。

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着いて早々はカナダのクレジットカードないし無理やん。

しかし!こういう選考のプロセスがない場合もあります。

例えば私の場合は、オーナーさんが中国人なのですが、綺麗好きな日本人に貸したいとのことで。JPcanadaでちょうど掲示が出た時に、すぐ連絡したのが私だったんです。次の日にすぐ内見に行って、その場で入居を決めました。

ただし、こういったケースはかなり少ないので「見つけるのは運」としか言えません…。
できる方法としては、

・部屋探しのサイトをこまめに見ておく
・現地の友達に家を探していることを言いまくる(退去の時に教えてもらう)
・メールじゃなくてSMSか電話する(早く連絡とる!)

こういったことかなと思います。

ダウンタウンは意外と住みづらい

バンクーバーのダウンタウンと言えば、中心地ですね。

私も2ヶ月ほどダウンタウンに住んでいましたが、これが実は住みづらいんです…!
ダウンタウンが住みづらいから引っ越す、というのは何人かから聞きました。

職場がダウンタウンなので、できる限りアクセスがよいところがいい!といった場合は良いと思いますが、逆に不便なこともあります。都心なので高めのスーパーしかなかったり、近くになかったり。救急車のサイレンが毎日うるさい、そもそも家賃がかなり高い、など。

最初は私も、車ないしアクセスいいダウンタウンがいい!と思っていましたが、都心暮らしは大変なこともあるなぁと気が付きました。

今はダウンタウンから外れたところに住んでいますが、安いスーパーに徒歩で行けるしダウンタウンほどうるさくないし快適です!外れたところといっても、だいたい電車で20分くらいでダウンタウン にいけちゃいます。

部屋探しから内見〜契約までの流れ

家が決まるまでの流れはこんな感じです。

1. 部屋探しサイトから良さそうな物件に連絡する
2. 部屋を内見する
3. 入居の意思を伝える
4. デポジット (家賃の半額) を支払う、必要書類にサインする
完了!
サイトで良さそうな物件を見つけたら、とにかくすぐに内見したい旨を連絡しましょう!
メールではなくSMSや電話をおすすめします。現地に着いたばかりで現地の電話番号をまだ持っていない方は、無料で番号を取得できるTextnowという便利アプリがあるのでそちらの記事を参考にしてください。
内見する時は、部屋の中だけでなく周辺環境や騒音状況も確認しましょう!周辺をぐるっと回ってみることをおすすめします。
必要書類は、入居の契約書など。しっかり目を通してサインしましょう。
・入居日や家賃が合ってるか
・入居期間の制約はあるか(半年、1年入居が必須など)
・入居期間が終わった後の契約形態は何か(毎月更新か、1年更新か)
・家賃でカバーする範囲は何か(電気や水道= “Hydro”は含む?
・禁止事項はあるか?(ペット禁止、タバコ禁止など)
こちらから出すものとしては、身分証明として私はBCID (BC州のID) を提示しました。パスポートでも良いかもしれないです。

さいごに

希望の家が決まるまでは、本当に落ち着かないですよね。

私も知らないことが多くてたくさん苦労したので、ぜひこの記事が参考になるとうれしいです!

良いお部屋が見つかることを願っています!

 

 

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