フルリモートワークで叶える海外移住!現地で働くよりもっと自由に

海外リモート・ワーケーション

「在宅でリモートワークできるんだから、海外移住できそう!」 そう考える方が増えてきたのではないでしょうか。

実際、私はカナダでリモートワークしていますが周りにも増えてきた感覚があります。私と同じくフリーランスの方もいたり、日本の会社に所属したままカナダに来ている方もいたり。私がカナダに来た2019年当初では全然見かけなかったので、ここ最近一気に増えたなぁと思っています。

漠然と海外移住をあこがれに思っていても、現地で仕事を見つけるのは私たち外国人にとって高いハードルです。それがリモートワークなら、仕事が確約された状態で移住できるのである程度安心感はあります。自分の好きな仕事を続けて、新しい環境で刺激を受けながらキャリアを形成していく。私はすごくいいことだと思います!

ただ、実際にやってみてわかったこともいくつかあるので、私の海外リモートワークについて紹介したいと思います。

なぜ海外でリモートワークをやろうと思ったか

リモートワーク

私は2019年にカナダのバンクーバーに夫婦で移住し、フリーランスWebマーケターとしてフルリモートで仕事をしています。クライアントは主に日本企業でたまに海外企業も。

移住の理由は、夫婦ともに「海外に長期で住んでみたい」という気持ちが高まったから。1年滞在できるワーキングホリデービザを申請したところすぐに取得できたので渡航を決めました。

ちなみに、なぜバンクーバーを選んだのかは別記事にまとめていますのでよろしければご覧ください。

バンクーバー移住が一択だった理由と実際住んで感じたデメリット
過去カナダに行ったことすらなかった夫婦ですが、移住先はバンクーバー一択でした!実際に選んで悔いは全くありません。この記事では、バンクーバー移住を決めた理由と、実際に住んでみてわかったデメリットなどもお話します。移住を検討している方は参考にしてください。

ワーホリビザの渡航期限が発行から1年以内なのですが、私たちはじっくり準備して期限ギリギリで渡航しました。

その甲斐あってか、旦那は働いていた会社の元役員の方がやってらっしゃるバンクーバーのシステム会社に入ることに。私は日本でやっていたWebマーケティングの仕事が好きだったので、リモートで続けたい意思を会社に伝え、リモートワークの許可をもらいました。正直「リモートで続けられたらラッキーかな」くらいに思っていたので、変わらずがっつり仕事をいただけることがわかってうれしかったです!

晴れて海外リモートワークが決まったのですが、これはパンデミック前の話。もちろん在宅ワークはほとんどやったことがないし、ましてや時差ありの国で海外リモートするのは人生初めてです。

「どうなるだろう」と少し不安はありつつも、まずは1年だけだし難しければ日本に帰ればいいでしょ!という感じでした。結局就労ビザを延長して滞在4年目です(笑)

今リモートワークができている人なら海外移住はすぐできる

結論からいうと、今在宅ワークなどでリモートワークができている方なら海外移住は問題なくできると思います。あとは今の会社の方針とか運次第かも。

多くの会社で「リモートワークは生産性が低くなるから出社がいい」となっていますが、生産性を高める仕組みは作れると思います。職種によるとは思いますが、アウトプットをとにかく出す仕事は向いてる。会社はアウトプットで評価するようにして、一方でリモートワークする側はアウトプット出せなければクビになるくらいに思っていれば生産性が低くなることはないはずです。

私も実際海外リモートになって成果を出せているか不安で、ストレートに上司に聞いてみたら「今までで一番成果出てるんじゃない」と言っていただけました。そこから契約金額アップもしていただけました!

実は移住後しばらくしてから妊娠出産で一時仕事から離れていたんですが、「そろそろ戻ってきて」というご連絡までいただけました。海外でリモートワークができるかどうがでいうと、少しはできると評価いただけているのかなと思います。もちろん周囲の方のサポートがあってこそですが!

海外移住のためにクリアしなければならないこと

海外移住に向けてやらなきゃいけないことがもろもろあるのですが、これもそんなに大したことはないかな〜と思います。

滞在ビザ

30歳までならワーキングホリデービザをおすすめします!ワーホリビザは最強のビザです。申請するだけで簡単に取れるのに、現地で働くこともできるし学校にもいけるし可能性が無限大です。

何度か就労ビザをとっていてそれが大変だとわかっているので、ワーホリビザは取らなきゃ損!だと思います。

ワーホリビザが取れない人は、観光ビザでリモートワークができる国を探すのがいいと思います。前述の通り就労ビザを取るのは大変です。リモートワークが増えてきた今、ある程度短期間のリモートワークなら観光ビザでも働ける国が増えてきました。カナダもそうです。

働く場所はカナダだとしても、クライアントが日本で作業の発生が日本起点、お金のやり取りも日本なら働いてもOKです。この場合は納税は日本で行う必要があります。カナダでタックスリターンをやる場合は、「日本で納税済み」という旨を提出することになると思います。(カナダと日本は二重課税を避けるための租税条約を結んでいます)

カナダでノマドビザが新たに導入されたので、これを目指してもいいかも。

New Canada Visa Targets Digital Nomads To Work Remotely

税金、保険、年金関連

これは日本の会社に所属したまま移住するかどうかによって大きく変わると思います。

私の場合は、ほぼ使わないのに保険料払わなきゃいけなかったり非居住者だと所得税も結構高かったりが気になったので日本の会社はやめてフリーランスになりました。

旦那は訳あって最初の1年は日本の会社に所属した状態だったんですが、日本の会社から収入がないのに毎月10万円くらい引き落とされていて結構きつかったです(汗)

そして役所関連の手続きについて。

基本は1年とか長期で日本に住まなければ非居住者となり住民票を抜くことになりますが、実際のところ日本に住民票を入れたままの人もちらほらいます。近い将来帰国する可能性があったり、頻繁に日本に出張などで帰ることがあったり。税金や保険料、年金もそのまま払ってる人もいます。日本の病院代や歯医者代は安いので、保険がそのまま使えれば一時帰国の時に便利です。

私は海外転出届を出して住民票は抜いて、保険も年金も支払いはストップしました!住民税の支払いもありません。役所によって違うと思いますが、市民課で海外転出届を出して、税務課で税金、年金課で年金関連…など各窓口に行く必要がありました。しかも私の場合全く案内がなく、自分で必要そうなところを考えて行くという感じでした(笑)役所は縦割りだな〜と感じたとき。

実は年金の手続きに漏れがあって、カナダからやるはめに。まあこれも電話して書類を送ってOKだったので、そんなに大変というわけでもないです。

住まい

家は最初の1ヶ月はAirbnbに住んで、その間に家探しをしました。たまに現地に着く前に家を決める人がいますが、現地についてから内見などしっかりして家を決めることをおすすめします!

特にバンクーバーは貸し手市場なのでいい家を見つけるのは大変なんですが、その分悪質な家もたくさんあります。ベッドバグが出たり、地下で極端に日当たりが悪かったり、ルームメイトが変な人だったり、オーナーが変態だったり・・・

私も最初はよくわからなかったので、今考えるとおそらく違法?な家にちょっと住んでました(笑)多分又貸しの部屋で、2ベッドルームに4-5人とか住まわせて家賃の差額を儲けてるような感じでした。契約書類なども一切なく。もしビルの受付で「住人ですか?」と聞かれたら「友達に会いにきてる」って言ってと言われたし(笑)なんかやばそうと思ってすぐ引っ越しました。

しっかり物件は直接見て、周辺環境などもチェックした方がいいと思います。

英語力

これも何とかなると思います。人間、必要に迫られないと本気でやらないですし。現地に着いてからコミュニケーションとって間違えながら覚えるでも十分かなと。

英語力が低くてもエンジニアとしてスキルがあるとかマネジメントのスキルがあるとかで現地で働いているひとはたくさんいるので、ある程度の英語力+強みがあれば何とかなると思います。

ただ、何年も海外に住んだとしても勉強しない人はいつまで経っても英語力は伸びません。結局は自分次第。リモートワークで英語を使わない、そもそも人と喋らないという場合はほんとーに伸びません(笑)

私の場合は初期の頃は現地でチューターを雇ってましたね。旦那は英語全然だめだったので、渡航前に1年くらい毎日オンライン英会話をやってました。

海外リモートワークのキツいところ

海外移住の準備をいろいろ進めて、さぁ海外でリモートワーク開始!となった私ですが、やっぱりそんなに簡単なことではありませんでした。総じて海外リモートは自由で刺激があって自分に合ってるとは思うのですが、もちろん大変なこともあります。

時差が大きいと大変

海外といえば時差の問題。±3時間くらいなら問題ないと思うのですが、バンクーバーの場合は16時間で真逆の世界線です。どうしてもの時は深夜2時に打合せすることもあります。

クライアント対応が基本の仕事だと、時差あり海外リモートは無理に近いと思います。私の場合はクライアント対応は全部引き継いでから移住しました。

日本企業に所属したまま帯同で移住されてきた方にお会いしたのですが、クライアント向けの営業をされていて「時差がきつい」とおっしゃってました。日本の時間にできるだけ合わせて、こちらの夕方から深夜にかけて働いているようでした。きつくて時短に変えたとか。

私の場合は「打合せは午前中にお願いします!」と事前に伝えて、できるだけ深夜に働かないようにしています。今は時差があるからこそ、日本の深夜から仕事スタートなので静かに集中できてよかったと思っています。

現地でのコミュニティー作り

リモートワークなので、現地の会社で働くわけでもないしコミュニケーションは基本日本。自ら現地のコミュニティーに積極的に入っていかないと本当に孤独になります!!私の場合、渡航してすぐにパンデミックにもなったので余計人とのコミュニケーションがありませんでした…旦那と一緒じゃなかったらつらかったはず(泣)

Facebookで興味がある分野のコミュニティーを探したり、EventbriteMeetupでイベントを探したりして積極的に人の輪に入っていくといいかと思います。

さいごに

海外リモートワークのハードルや大変なことを中心にお話ししていきましたが、総じて私はすごく楽しく働けています!好きな場所で好きな時間に働けるという、自由な選択肢があるというだけでありがたいことです。日本とは違う環境で、刺激をいっぱいもらいながら仕事をできています。将来的にはまた違う国に移住もいいかも?

カナダでリモートワークをしたいという方でもし質問があればできるかぎり答えますのでご連絡ください!

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