カナダ渡航にはeTA取得が必須です。
「eTA(イータもしくはイーティーエー)」は、Webで申請できる簡易版ビザのようなもので、基本的に日本のパスポートを持っていればeTAだけで渡航ができます。アメリカでいう「ESTA(エスタ)」ですね。
申請サイトが英語(orフランス語)のため、英語が苦手な方は、旅行会社など代理店にお金を払ってお願いする人もいると思います。代行費5,000円以上するはず。
はっきり言えますが、英語が苦手な方でもeTAは簡単に申請できます。
今回実際に、留学経験もなくあまり英語が得意でない妹にeTAを申請してみてもらったところ、30分程度ですぐできました。自分でやれば取得費の実費、7カナダドル(600円くらい)で済みます。
申請の流れを日本語訳つきで解説していきますので、この記事の通り入力していけば簡単にeTAが申請できます。ぜひ参考にしてください。
eTA申請が必要なケース
まずはeTA申請が必要な人そうでない人がいるので確認してください。
自分自身でeTA申請が必要な人
・飛行機でカナダに入国する(船や陸から入国する場合はビザの取得が必要)
・6ヶ月以内の滞在で、観光、親戚や友人宅への訪問、商談や留学などが目的(就労目的ではない)
・カナダ国内の空港を乗り継ぎして他の国へいく(カナダに一度入国となる)
以上の方はeTA申請が必要です。一緒に申請していきましょう。
eTA申請が不要の人
・アメリカ国籍を持つ人(永住者はeTAが必要)
・5年以内にすでにeTAを取得した人(一度取得すれば5年有効)
※入国時に有効期限内であれば出国時に期限が切れていても帰国便に搭乗することは可能。
※ただし、その間にパスポートの有効期限が切れた場合は、eTAも一緒に失効しますので新しいパスポートでの再申請が必要。
渡航が決まったタイミングでeTAを申請しよう
ホテルや航空券を確保するタイミングでeTAも申請しましょう。
「渡航前ギリギリに申請したほうが、5年の有効期限を最大限使えるのでは?」と思うかもしれないですが、早めに申請完了しておくことをおすすめします。eTA申請に最大72時間(約3日)かかる上に、補足文書の提出を求められる場合もあります。
「実際は数時間で承認が下りる」と聞いた知り合いが、前日にeTAを申請したのになかなか承認が下りず、飛行機の時間が近づいてやきもきした!(結局ギリギリ間に合ったけど)という話も聞きました。今はコロナの関係でビザ関連の承認に時間がかかるケースもよく聞くので、早めに申請しておきましょう。
eTA申請の流れと用意するもの
eTAの申請の流れは以下の通りです。
2. オンライン申請書を記入する(約30分ほど)
3. eTA取得料金7カナダドル(日本円で約600円)を支払う
4. eTA申請完了Eメールが届く
5. eTA承認のメールor書類提出を求めるEメールが72時間以内に送られる
・eTA申請サイトはこちら
・eTA申請の手引き(日本語pdfをクリック)
実際にeTAを30分で申請してみよう!【2021年7月申請】
実際のeTA申請画面をお見せしながら申請方法を解説します。この記事を見ながら行えば問題なく申請できると思いますので要チェックです!今回は初めて日本のパスポートでeTAを申請するケースです。
記入内容を誤ると再申請になり申請料が再度発生しますので、しっかり確認しながら申請を進めましょう。
(1)eTA申請サイトで入力していこう
申請サイトへアクセス 1/10
まず申請サイトにアクセスし「eTAを申請する」をクリック。
確認事項に答える 2/10
フランスかベネズエラのパスポートを持っているか聞かれています。
Noを選択すると取得に関する案内が表示されるので、下にスクロールし「Continue to the eTA application form」をクリック。
申請している人が代理人か確認されています。
申請者が自分自身の場合は「No」で「Next」、代理人の場合は「Yes」を選択。
「Yes」を選択した場合、未成年の子供の代わりに保護者が申請しているのかという追加質問が表示されるため、該当する場合は「Yes」を選択し「Next」。
渡航で利用する文書を選択します。
「Passport – ordinary/regular(一般・通常)」と
パスポートの発行国「JPN(Japan)」と
パスポートの国籍「Japan」を選びます。
パスポート情報の入力 3/10
次にパスポート情報を入力するので、自分のパスポートを用意します。
すべてパスポートの通り入力していけばOKです。
・パスポート番号
・パスポート番号を再入力
・苗字
・名前
・生年月日
・性別
・生まれた国(国籍)
・生まれた都道府県(本籍)
・パスポートの発行年月日
・パスポートの有効期間満了日
パスポート情報の入力はこれで完了です。
個人情報の入力 4/10
次に二重国籍か確認されます。
日本国籍だけであれば操作不要。
婚姻状況を選択します。当てはまるものを選択してください。
・既婚
・法的別居
・離婚
・婚姻破棄
・寡婦/寡夫
・事実婚
・未婚/独身
以前にeTAや就労ビザ、学生ビザを申請したことがあるか選択します。
なければ「No」あれば「Yes」を選び、「Yes」の場合は以前申請したビザ等に記載されているUCI番号やeTA番号を入力。
次に職業や所属先情報の入力をします。自分の職種に最も近いものを選択します。
選択肢が多いためこちらを参考にすると分かりやすいです。
所属情報は以下を入力
・会社名or学校名
・所属先がある国
・所属先がある都道府県
・いつから所属しているか
連絡先の入力 5/10
・連絡時の言語を英語かフランス語か選択
・Eメールアドレスを入力
・Eメールアドレスを再入力
住所の入力 6/10
・(あれば)アパートやマンションの部屋番号
・番地や建物の名称
・通りの名称(「Street」「Road」「Avenue」「Boulevard」なども含めて入力する)
・↑上に書ききれない場合に追加で入力する
・都道府県や市町村名
・国名
・(該当する場合)居住しているカナダまたはアメリカの州を記入
※「-」ハイフンが認識できずエラーになる場合があります。その際はスペースで対応してください。
渡航情報の入力 7/10
渡航の日程があれば「Yes」、決まっていなければ「No」を選択。
「Yes」の場合は渡航年月日とカナダ行き飛行機の出発時間を選択。
体調や犯罪歴等の入力 8/10
・カナダあるいは別の国・地域の入国ビザや許可の申請を却下された、入国を拒否された、またはカナダやその他の国・地域からの退去を命じられたことがあるか?
・ どこの国・地域かに関わらずこれまでに、犯罪を犯した、犯罪のために逮捕・起訴された、あるいは有罪判決を受けたことがあるか?
・過去 2 年間に結核と診断された、あるいは結核患者と接触したことがあるか?
・以下の健康上の問題があるかいずれかを選択
※未治療の梅毒
※未治療の薬物、アルコール中毒
※未治療の精神病(妄想・幻覚を伴う精神障害)
※該当なし
申請内容に同意 9/10
・「I Agree」にチェック
・名前をフルネームで入力し、「Proceed to Payment」をクリック
入力ミスがなければ支払い情報へ進みますが、間違いがある場合はエラーが表示されます。
エラーがある箇所は赤くなるのでチェックして直しましょう。
ちなみにこちらは住所のハイフンが認識されずエラーになったため、スペースで代用しました。
申請料の支払い 10/10
次はいよいよ申請料の支払いです。クレジットカードを用意しましょう。
「Transmit and Pay」をクリック。
クレジットカード情報を入力します。
・クレジットカード名義人
・クレジットカード番号
・クレジットカードの有効期限(月/年)
・裏面などに記載があるセキュリティコード
以上を入力し、左の「Process Transaction」をクリック。
下の画面が表示されたら申請は完了です。
申請完了メールが来ているはずなので、メールボックスを確認しましょう。
(2)確認メール→結果メールが届く
確認メールは申請後すぐ届きました!
確認メールが来ると申請の進捗状況を確認できるようになります。
進捗状況を確認したい場合は「eTA Check Status Tool」をクリック。
下記の画面に飛ぶので、「I am a new applicant~」をクリック。
・メール記載のVから始まる申請番号
・パスポート番号
・パスポート発行国
・パスポートの発行年月日
・パスポートの有効期間満了日を入力
入力すると申請状況が確認できます。
A final decision has been reachedの部分が「Approved=承認済み」になればeTAを取得できたことになります。
そして確認メールを受信し、約3時間後には申請結果のメールが届きました。
結果は・・・無事eTAを取得することができました!
念のため申請状況をeTA Check Status Toolでも確認してみたところ、「Approved」になっていました!
承認されればパスポートと電子的にリンク付けがされるため、書類の印刷は不要です。
さいごに
eTAの申請は簡単にできます。ぜひこの記事を参考に申請してみてください^^
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