つまずきやすいキーワード選定。やっかいですよね。
でもWebで成果を出すならキーワードは本当に大事です。せっかくブログの内容がよくても、キーワードがずれていたら本来成果が出るものも出なくなってしまいます。
今回は企業ブログをコンサルしていてよく見る「キーワード選定のミス」を3つ挙げながら、それらを脱却する考え方のコツをお話ししていきます。
何だかいつもキーワード選定にしっくりこない、という方は参考にしてみてください。
ミス1:ターゲットが検索するキーワードじゃない
これはよくあるミスの1つ。 「それ、本当にターゲットが検索するキーワードですかね?」と突っ込んでいくと、やっぱり違ったという場面が数多くあります。
誰でもいいからブログに人を集めたい!という場合は別にいいのかもしれないですが、特に企業はブログに集めたいターゲットを決めているはず。キーワードがずれていると、全然顧客にならないような人ばかり集まるサイトになってしまいます。PVがあるのにCVしないサイト。あるいは、CVつまり問い合わせはあるけど、全然ほしくない問い合わせばかりくるとか。実際それで余計な対応コストがかかってるケースも見ます。
なぜこんなミスが起こるかというと、シンプルにリサーチ不足か、月間検索数の多いキーワードに目がくらんだかというところ。
具体的なキーワードを例に説明していきます。
例えば、不動産投資のメディアで記事を書くとします。
「家賃収入とは」というキーワードはどうでしょう。月間検索数が140でまぁまぁ需要がありますし、家賃収入は不動産投資のセールスポイントなので良さそうなキーワードに見えます。
しかし、「家賃収入とは」というキーワードで検索する人はどんな人か考えていきます。
「家賃収入」ではなく、「とは」を入れているということは、家賃収入の言葉そのものの意味を知りたくて検索していると考えられます。家賃収入の仕組みを知りたければ、普通は「家賃収入」や「家賃収入 仕組み」「家賃収入 方法」など違うキーワードを使うはずです。
「家賃収入」という言葉の意味を知りたい、ってかなりめずらしくないですか?
おそらくだいたいの人は文字面から「家賃を収入として得られるんだろうな」と意味はイメージできますし、不動産投資のことだとわかるはずです。それがわからない人だと考えられます。
つまり「家賃収入とは」と検索するユーザーはかなり初心者、というかむしろ不動産投資を始めてもうまくいかなさそうな人のように感じませんか?
もちろんそういう初心者レベルも囲い込みたい、という長期的な戦略であればアリかもしれません。しかし、少なくとももっとCVに近くてPVも見込めそうな優先すべきキーワードが他にたくさんあるはずです。かなり成熟した不動産投資メディアでないかぎり重要キーワードにはならないと思います。
こういったずれたキーワードばかりだと、本来集めたいユーザーが集まらない、成果の出ないサイトになってしまいます。本当にほしいユーザーが検索するキーワードなのか思考を深くしていかなければなりません。
- 他の類似キーワードと見比べて、「なぜあえてこのキーワードを選んでいるのか?」を自問自答する
- 実際にWeb検索してみて、出てきた記事からユーザー層を予測する
こういった方法で、キーワードのずれを確認していく必要があります。
検索シチュエーションがレアすぎる例
ターゲットが検索するキーワードでない例で言うと、検索シチュエーションがレアすぎる、というケースもよく見ます。ライターが無理やりこじつけてる、という感じ。
例えば、
もっと自分の地域に外国人観光客のリピーターを増やしたい。リピーターの方が消費金額が大きいことが統計でわかっているからだ。東南アジアではシンガポール人はリピーターが多いと聞いて、「シンガポール リピーター」と検索してみた。
※上記はあくまで例です。事実とは異なります。
ここでは「シンガポール人はリピーターが多いと聞いて」というパターンが多いのか?というのが大事になってきます。例えば国からデータが出ていて観光業界では有名な事実だ、とかであればいいのですが、そうではないなら検索キーワードは変わってくるはずです。
有名な事実でないのなら、「外国人観光客 リピーター」「インバウンド リピーター」「訪日 リピーター」などといったキーワードを設定して、書く記事の中で「海外の中でもシンガポール人はリピーターが多いので攻略すべき」という内容を教えてあげるステップが必要になってきます。
ミス2. 競合が強すぎるキーワードを選んでいる
競合が強すぎると、せっかく良い記事を書いても検索結果の上位に出てきません。誰にも見られない記事になってしまいます。
競合が強いというのは、こういうことです。
- ドメインが強い
- 記事が真似できないくらいすごい
例えば古くからあるような大きいサイトで、Googleからのドメイン評価が高ければ、たとえ記事の内容がイマイチでも上位に上がっちゃうんですよね。今のGoogleの限界です。
こういうサイトが上位を占めていると、あなたがめちゃくちゃいい記事を書いたとしても簡単には上位に上がりません。特に「予算を多くかけられないけどこれからブログ頑張る!」というような企業は、最初は競合が強いキーワードは避けたいところ。
それほど競合が強くない隙をついたキーワードで攻めていって、自分もGoogleからの評価を上げてから強い競合と戦った方が良策です。誰からも見られないサイトは一向にGoogleからの評価も上がらないからです。
例えば、
- 検索結果の1ページ目を見て、有名な企業サイトだけでなく個人ブログも食い込んでいる
- そのブログ記事の内容を見て、自分はもっといい記事を書けそう
といったキーワードを探し出して優先的に書いていく方が、より短期的に結果を出していくことができます。
ミス3:需要のないキーワードを選んでいる
月間検索数0のキーワードを選ぶことも避けたいところ。
すでに成熟したサイトで固定ファンがいるといった場合はアリかもしれませんが、そうでないなら少なくとも検索数10はあるキーワードを選びましょう。検索数がないということはほぼ誰も検索しないので、誰もサイトにこないという事態になってしまいます。
「このキーワード以外思い浮かばないんだけど!」という場合でも、意外と類似キーワードがあるものです。
例えば「記事」という言葉一つにとっても、「ライティング」「ブログ」「コンテンツ」などいくらでも言い換えできます。
キーワードの可能性は無限大。切り口を変えれば検索需要のあるキーワードが見つかるはずです。
私が迷った時は、
- 競合サイトのキーワードをチェックする
- 類語辞典で調べる
といったことをして検索数のあるキーワードを探しています。
月間検索数のおすすめチェックツール
ちなみに正確な月間検索数のチェックツールは、Ubersuggestが便利ですよ。
「0〜10」とかではなく明確な検索数が見られますし、1日の使用回数の限度もありません。特別オファーを受けられる裏技を使うと、最安で$290(約3万円)のところを$99(約1万円)買い切りで使えます。ほとんどのSEOツールが月額課金の中、買い切りでそんなに高くない金額です。キーワードトラッキングの件数など一部機能は制限されますが、月間検索数チェックには問題なく使えます。
裏技は、
- 7日間の無料トライアルに登録(※月額のパーソナルプランに登録しましょう。そうしないと特別オファーがもらえません) ↓
- トライアル期間中にキャンセル ↓
- キャンセルしようとすると「期間限定オファー」として$99買い切り契約プランが出てくる
キャンセル処理を進めていくと、「アカウントをキャンセルしてよろしいですか?」と出てきます。そこで「アカウントをキャンセル」を押すとオファーが出てきます。
※この情報は2022年12月時点のものです。内容が変わる可能性があります。
さいごに
キーワードがずれるといつまで経っても成果の出ないサイトになってしまいます。もう5年以上Webマーケティングに携わっていますが、いまだに変わらずキーワードには時間をかけています。キーワードを決めて記事を書き進めても、もっといいキーワードがあれば切り替えて記事を作り直すことも(笑)
今回紹介したキーワードのよくあるミス3つは基本的な内容なので、もっと「こういう場合はどうなの?」といった質問があればお答えします。コメントください。
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