カナダのバンクーバーに移住して2年目、普段は日本企業向けにリモートワークをしています。最初は自宅で仕事していましたが、今は半年ほどコワーキングスペースを使っています。
バンクーバーはダウンタウン中心にコワーキングスペースが結構あふれていて便利です!
自分が借りるまでに10ヶ所以上調べて見えたバンクーバーのコワーキングスペース事情、実際に半年使ってみてわかったメリット・デメリットなどがあるのでご紹介します。
・バンクーバーのコワーキングスペースを借りたい
・海外のコワーキングスペース事情を知りたい
といった方はぜひ参考にしてください。
バンクーバーのコワーキングスペース事情
バンクーバーはダウンタウン近辺であればコワーキングスペースが結構あります。
“coworking space” で検索するとこんな感じ。
Googleマップより
中でも一番よく見かけるのはWeWorkです。世界中にありますね。バンクーバーではダウンタウンをはじめとして7軒ほどあります。
最初に言ってしまうと、いろいろ調べてみて思ったのはどこも設備も価格も大きな違いはないです。私は家から一番近いSuite Genius(以下、SG)を契約しました。設備も問題なく整っていて満足してます。
コワーキングスペースの使い勝手
コワーキングスペースには、主に以下の4つが選択肢として用意されています。
ホットデスク:共用ワークスペース。自由に座る場所を選べるので、毎回同じ場所に座れるとは限らない。パソコンなど必要なものは毎回持ち運ぶ必要がある。一ヶ月ごとの更新でいつでもやめられる。 だいたい$300〜/月
プライベートデスク:専用デスク。自分だけが使えるので、パソコンやモニターなどを置いておける。複数モニターを使うエンジニアやデザイナーなどはこちらがおすすめ。利用をやめる際は1ヶ月前ノーティスなどが必要。 だいたい$500〜/月
プライベートオフィス:専用オフィス。ドア付きの部屋になっていてプライベート空間。複数人で使う場合はこの選択肢もよい。利用をやめる際は1ヶ月前ノーティスなどが必要。 だいたい$1000〜/月
ドロップイン:一時利用。必要なときだけ一日分(9:00-17:00など)借りて、その分支払う だいたい$30〜/日
私はこの中で平日の毎日9:00-17:00のホットデスク(レギューラープラン)を契約。プラン内容はこんな感じです。
・平日9:00-17:00アクセス(バンクーバーに3ヶ所あるSGオフィスどこでも使ってOK)
・8時間の会議室利用が無料
・プラス$50で24時間&週7日アクセス可
・イベントスペースのレンタル割引
+$50で休日も含めて24時間使えるようになりますが、あえてそれはプラスしていません。決められた時間内で終わらせるという意識にするために。平気でオーバーワークして家に帰らなくなるので(笑)
コワーキングスペースで使えるもの
コワーキングスペースを契約するとだいたい使えるものがこんな感じです。
・高速WiFi
・会議室の利用(何時間か無料で使える場合が多い)
・プリンター
・宅配受取りサービス
・キッチン
・コーヒーメーカー(無料だったり有料だったり)
・利用者専用のチャットルーム
キッチンはマグカップや皿、冷蔵庫、電子レンジなどが自由に使えます。簡単にランチを作って食べてる人もいます。
あとは、利用者専用のチャットルームですね。SGの場合はSlackを使っていて、その場で事務連絡だったり求人情報だったりもやりとりしています。
あとは私が使ってるSGではスタンディングデスクがあったり、くつろげるソファスペースがあったり。パティオもあるのでランチをそこで食べることもできます。
今はコロナがあるので、サニタイザーと除菌シートが常備されています。
こんなPhoneブースも。ちょっとした電話とか打合せの際に使えます。会議室とは別で無料です。
コワーキングスペースの選び方【注意点】
どれも設備に大きな違いはなし!一番通いやすいところへ
10ヶ所以上コワーキングスペースの設備や価格を比較したんですが、結論、それぞれのコワーキングスペースはそこまで大きく変わりません。どこも仕事に集中できる環境は整っていますし、値段もだいたい同じくらいです。なので自宅から近いなど、一番自分が通いやすいところで選択するのが良いと思います。通うハードルをできるだけ下げて継続できるように。
まあ細かい違いはもちろんあるので、こだわりがある方はそれを基準に探すとおのずと決まってくると思います。例えばコーヒーが飲み放題とかシャワーがあるとか。
私はあまり細かいところにこだわりがないので、自宅から一番近いSGを契約しました。徒歩5分以内なので電車に乗る必要もなくて便利。ランチを食べに一度自宅に戻ることも余裕でできます。
ただ、周辺環境がうるさかったり、そのスペースにいる人たち自体がうるさかったりする可能性はあるので、「ここがいいかも」と思ったところは必ず見学に行ったほうがいいと思います。SGの場合はそうでしたが、見学してそのまま無料で1日使わせてくれるところもあります。
しいていえば…木製のデスクじゃないところがいいかも
木のデスクっておしゃれなんですけど、いろんな人の手の脂とかがたまってベタつくんですよね。しかもウェットティシュとかで拭いてもなかなかとれない。今のオフィスはめちゃベタつく…なんとか手を置く位置をずらしてみたりティッシュを挟んでみたり対策しています。
特に共有のワークスペースを借りたい人は、念のためデスクをチェックしてみてください!
ペットフレンドリーに注意
多くのコワーキングスペースがペットフレンドリーで、飼い犬を連れてきている人が何人かいます。アレルギーがあるような人は注意です。
私も猫アレルギーとか動物の毛(フケ?)にアレルギーを持っています。日本の実家で犬飼っていましたが、いつも鼻水だらだらでしたw 動物好きなのにアレルギーあるの悲しい…
今私が使っているSGでは行儀の良いワンちゃんばかりなので、私は問題なくオフィス使えてます。みんな飼い主の近くにちょこんと座っててかわいいw たまーに寄ってきてくれる時があって癒やされます。ただ、以前めちゃくちゃ走り回るワンちゃんが来て(飼い主さんがオフィスの人に注意されててた)、その時はアレルギー症状がひどくなって家に帰りましたね。。アレルギーがひどい方は見学のときに要チェックです。
半年コワーキングスペースを使ってみてわかったメリット
半年ほど使い続けていますが、契約してよかったなぁーと思っています。今感じているメリットについてお話していきます。
【コワーキングスペースを使うメリット】
1.クリエイティブな仕事が捗る
2.人とコミュニケーションがとれる
3.仕事のモチベーションが自然と高まる
4.コワーキングスペースは安全
こちらの記事にも書いていますが改めて。
1.クリエイティブな仕事が捗る
家にこもって仕事をしている時よりも、外的刺激が多いからかクリエイティブな仕事がはかどります。アイデアを練るときや提案書を作るときなどは特に感じますね。適度な雑音も集中力を上げてくれます。
おうちは黙々と作業する場には向いているかなと思うのですが、新しいことを考えたり生み出すのは私は合いませんでした。
例えば、コンテンツの構成はコワーキングスペースで、本文など中身はおうちで黙々と書き進めるという感じで使い分けています。
2.人とコミュニケーションできる
今はコロナでなくなりましたが、定期的なパーティーやSlackチャットルームなどで利用者同士のコミュニケーションが図れます。
在宅だと誰とも話さない日もありますからね・・・海外リモートは孤独です。
コワーキングスペースなら仕事に役立つ情報も入ってくるし、Web系とか同じような業界の人が多いので話を聞いていて面白いです。(そんなに知り合いまだできていないですが…)
海外のコワーキングスペース利用者は、日本が利便性を重視するのに比べて、こういうコミュニケーション(ネットワーキング)が主な目的とよく聞きますが、、うーん、まあそうかもしれない。
利用者専用Slackで人材探してたりして、新しいビジネスが生まれているのは確かに見ますね。そもそも北米は仕事をとるにはコネが一番重要です。日本みたいな新卒採用システムないですし、まじでコネがないと会社に入るのも一苦労です。だからこその考え方かなと思います。
3.仕事のモチベーションが自然と高まる
コワーキングスペースで仕事していると「仕事しなきゃ!」というモチベーションが高まります。
これは単純にオフィス契約にお金がかかってるというのもありますが、それより仕事を一生懸命やっている人たちに囲まれてると自分も頑張ろう!と自然と意識が高まります。
そしてバンクーバーは多国籍なのでいろんな言葉が聞こえてきます。英語、フランス語、スペイン語、中国語などなど。世界がこんなにまわってる!私もやるぞ!と自分が日本代表のようなイメージになれます(笑)
4.コワーキングスペースは「安全」
以前はたまにカフェで仕事することもありましたが、カフェと違ってコワーキングスペースいいなと思ったのは荷物を席に置いたまま気にせずトイレに行けること!
日本は荷物を置いたまま離席しても安全かもですが、治安の良いバンクーバーといえども置きっぱなしは恐いです。
カフェでは近くの席の人に「見ておいて」と頼むこともありましたが、もし急に走ってきて盗られたら対応できないしちょっとリスキーですよ。
こういうのはコワーキングスペースであれば安心。お昼おうちに一度戻るときもしばらくPCなど置いていきますが今のところ全然問題ないです(とは言っても貴重品は肌身離さず!)
デメリットはお金がかかることくらい
コワーキングスペースを使うデメリットをずーっと考えていたんですが、全然思い浮かばないです(笑)借りるのにお金がかかるくらいですね。
でもこのお金は、コワーキングスペースで集中力が上がる分取り返せるはずなので良い投資かなと思っています。
コワーキングスペース契約までの流れ
最後にコワーキングスペース契約までの流れを紹介します。私がSG契約の際に経験した内容なので一概には言えないかもしれないですが、これから契約を考えている人は参考にしてください。
【コワーキングスペース契約までの流れ】
どのオフィスがいいか選ぶ
↓
予約して見学に行き1日トライアル
↓
申込みフォームから支払い
↓
この後slackに加入
申込みに関しては、私がホットデスクの契約だからか特に契約書もないし審査もなかったです。「どんな仕事してるの?」と口頭で聞かれたくらいでした。申込みフォームをたどってオンライン決済するだけで次の日から使えました。プライベートオフィスの場合はしっかり審査があるのかもしれません。
申込みの後はslackへの招待があってすぐに加入できます。一度コワーキングスペースを退会するとslackも抜けることになります。私も一度2ヶ月くらい日本に帰るときに一度ホットデスク利用を解約しましたが、slackからも抜けました。
さいごに
以上がバンクーバーのコワーキングスペースに関してのご紹介でした!
コワーキングスペースを借りようかなーと考えている人、海外のコワーキングスペースってどんなのだろうと調べている人の参考になるとうれしいです。
コメント